友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

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河上丈太郎も市川房枝もユニテリアン?!

河上丈太郎も市川房枝もユニテリアン?!

 友愛会系労働組合の史料館である友愛労働歴史館は43日(月)午後、友愛会館(旧ユニテリアン教会・惟一館)において講演会「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」を開催しました。

 講演は2本で、最初の講演は友愛労働歴史館事務局長の間宮悠紀雄氏による「ユニテリアンの政界進出の背景を探る」。もう一本の講演は、労働運動史研究者の芳賀清明氏による「内ヶ崎作三郎と友愛会」でした。

 それぞれの講演内容は略しますが(希望者に講演レジュメをEメールで送付)、間宮事務局長の講演報告ではユニテリアン教会(後の統一基督教会、自由基督教会)から大正期・昭和前期に政界に進出したユニテリアンは7名(小山東助・永井柳太郎・星島二郎・内ヶ崎作三郎・安部磯雄・鈴木文治・河上丈太郎)で、戦後に政治家となった松岡駒吉と市川房枝を含めるとユニテリアン教会から9名が国会議員になっています。

 小さな教会から国会議員を9名も輩出するのは驚きですが、その所属政党がバラバラなのも興味深い点です。ただ、メンバーは「自由の拡張」(土屋博政慶大名誉教授・牧師)「社会問題の解決」(内ヶ崎作三郎)「ユニテリアン思想による理想社会造り」(今岡信一良ユニテリアン教会牧師)で共通していたようで、この点が講演テーマになっていました。

 講演では河上丈太郎(政治家、日本社会党委員長など)と市川房枝(婦人運動家、参議院議員など)を、ユニテリアンとしています。河上は大正3年の第1回普選に日労党から当選し、戦後は日本社会党の委員長などを務めた人物。市川房枝は友愛会・総同盟の女性書記第一号で、婦人解放運動に取り組み、戦後、参議院議員を務めています。河上と市川の二人がユニテリアンとは、興味深いことです。なお、河上丈太郎の妻は、内ヶ崎作三郎(早大教授、ユニテリアン牧師、政治家)の妻と姉妹で、河上と内ヶ崎は姻戚関係にあります。

 現在、友愛労働歴史館は企画展「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(2017.01.0606.30)を開催中です。

                                                以上

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