友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

TEL.050-3473-5325

〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階

ニュース

連合と教育文化協会が「私の提言」を募集中!

 現在、連合(日本労働組合総連合会)と公益社団法人・教育文化協会ILECは、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた「私の提言」を募集しています。

 14回目となる「私の提言」は、労働組合員、組合役職員、組合OB、学生、一般の方など、どなたでも応募できます。締め切りは、8月4日(金)です。詳細は募集案内をご覧ください。

連合「私の提言」2017年パンフその1img825_R 連合「私の提言」2017年パンフその2img826_R

友愛会創立100周年記念切手(80円10枚・1000円)を販売しています!

 友愛労働歴史館は現在、友愛会創立100周年記念切手「友愛会を創り、支えた人々」(8010枚)を、11000円で販売しています。これは友愛会創立100年を記念し、「友愛会創立を記念する会」が201281日に発行したものです。

 友愛会創立100周年記念切手には、友愛会を創り発展させた鈴木文治(188851946)・松岡駒吉(18851958)・西尾末廣(18911981)、そして友愛会を支えた安部磯雄(18651949)・賀川豊彦(18881960)・渋沢栄一(18401931)・新渡戸稲造(18621933)・吉野作造(18781933)、さらにユニテリアン教会のクレイ・マッコーレイ牧師(18431925)、日本YWCAの創設者キャロライン・マクドナルド宣教師(18741931)の10名が登場しています。

 また、友愛会誕生の地ユニテリアン教会・惟一館(現・友愛会館。明治27年建設。設計:ジョサイア・コンドル)のスケッチも掲載されています。

 購入希望者は友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。なお、記念切手は2012年に発行されたものであり、何れも80円切手です。ご購入に当たってはご注意ください。

 友愛労働歴史館 Eメール  yuairodorekishikan@rodokaikan.org

友愛会創立100周年記念切手シート、2012.08.01img644_R

片山連立内閣から70年、1947(昭和22)年5月24日!

 今から70年前の1947(昭和22)年524日、日本社会党の片山哲を首班とする片山連立内閣が発足しました。片山内閣は日本社会党・民主党・国民協同党の3党による連立内閣で、1947(昭和22524日から1948(昭和23)年310日まで続きました。

 片山首相は、戦前の無産政党・社会民衆党(1926年に安部磯雄委員長・片山哲書記長で結成)の出身で、いわゆる右派社会党のメンバー。それ故、社会民衆党以来の支持協力関係にあった総同盟(旧友愛会)が、片山連立内閣を全面的に支援しました。

 1947年の総選挙で日本社会党は第一党となりましたが、保守政党の自由党や民主党、国民協同党に対し比較第一党に過ぎず、また社会党内部は右派・中間派・左派に分かれていたため、片山連立内閣は最初から不安定なスタートでした。

 友愛労働歴史館は来年3月10日の片山内閣終焉70年までの期間、片山連立内閣や片山哲首相について資料を集め、調査・研究を行っていきます。

片山哲内閣・1947年(元民社党本部の大西正悦氏寄贈)img777_R 官邸の片山哲首相・昭和22年5月_R

内ヶ崎酒造店や富谷宿(宮城県富谷市内)に「内ケ崎作三郎」展のポスター!

 友愛労働歴史館が開催中の企画展「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(2017.01.0606.30)は、内ヶ崎作三郎の出身地である宮城県富谷市でも紹介されています。以下の写真は、富谷市内の内ヶ崎酒造店と富谷宿に張られた「内ヶ崎作三郎」展のポスター(チラシ)です(写真提供:熊谷洋氏)。

 「内ヶ崎作三郎」展は16日にオープンしていますが、以来「内ヶ崎作三郎」展にはゆかりの内ヶ崎家の方々、富谷市の皆さん、東北電力㈱や東北電力労働組合の人たちが来館されています。

トリミング「内ヶ崎作三郎」展のチラシを貼った内ヶ崎酒造店image2_R

トリミング「内ヶ崎作三郎」展のチラシと富谷宿image5_R

友愛労働歴史館は5月3日(水)~7日(日)まで休館となります!

友愛会館(港区芝2-20-12、旧ユニテリアン教会・惟一館)8階にある友愛労働歴史館は、友愛会系労働組合の歴史資料館です。日本の労働運動やユニテリアン(ジョン万次郎、安部磯雄、内ヶ崎作三郎、市川房枝ら)ゆかりの社会運動に興味のある方は、どなたでも自由に見学することができ、入館は無料です。

友愛労働歴史館の開館は、平日10:00~17:00が原則です。そのため土・日、休日・祝日や時間外は原則、見学することができません。

ゴールデンウイークの5月1日(月)、2日(火)は開館し、3日(水)から7日(日)は休館となりますので、よろしくお願いいたします。

なお、通年を通し開館日時(平日10:00~17:00)以外に、友愛労働歴史館の見学を希望される方は、予めEメールでご相談ください。可能な限り対応いたします。

友愛労働歴史館展示室写真1(日本ファイリング提供)_R

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メールレポート「友愛労働歴史館たより」第119号を発信しました!

友愛労働歴史館が情報提供のためにインターネット上で発信しているメールレポート「友愛労働歴史館たより」第119号を、4月27日に発信いたしました。内容は以下の通りです。なお、メールレポート「友愛労働歴史館たより」の送信を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。

<「友愛労働歴史館たより」第119号>
1.湯浅博氏を招き、報告会「全体主義と闘った男 河合栄治郎」を開催、4月24日!
2.友愛会館屋上で「ツツジを楽しむ会」を開催、4月26~28日!
3.連載「日本労働会館物語」第64回―ユニテリアン、友愛会書記・市川房枝 その1―

以上

 

友愛会館屋上で「ツツジを楽しむ会」を開催、4月26~28日!

友愛労働歴史館が入居している友愛会館(16階建ビルで、前身はユニテリアン教会・惟一館)の屋上にはツツジが植栽されており、毎年、期間限定で開放されています。

今年の「ツツジを楽しむ会」は4月26日(水)~28日(金)に行われ、開場時間は12:30~13:30。28日(金)AMは近所の芝小学校3年生を招待し、楽しんでいただきます。また、同日PMは地域の皆さんをご招待することになっています。

参考に昨年の写真を紹介いたします。東京タワーと芝増上寺が写っています。反対側にはレインボーブリッジを見ることもできます。

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報告会「全体主義と闘った男 河合栄治郎」を開催、4月24日!

友愛労働歴史館は4月24日(月)14:00~16:00、第14回政治・社会運動史研究会を開催しました。テーマは「全体主義と闘った男 河合栄治郎」で、今回の政社研は産経新聞の湯浅博論説委員を招き、公開報告会の形で開きました。

元東京帝国大学教授の河合栄治郎は、「理想主義、人格主義、教養主義」の人とされ、戦前期の日本において左の全体主義(共産主義・マルクス主義)を強烈に批判し、また軍部が台頭すると右の全体主義(軍国主義、ファシズム)とも闘った人物として知られています。このため河合栄治郎は「闘う自由主義者」と呼ばれました。ファシズム・軍国主義を批判して東京帝国大学を追われ、1944(昭和19)年に53歳で亡くなっています。

河合栄治郎は多くの門下生を育ています。学会では大河内一男・安井琢磨・木村健康・山田文雄・猪木正道・土屋清・関嘉彦・音田正巳らがいます。戦後、河合の精神を受け継いだ人々は、社会思想研究会・社会思想社・民主社会主義研究会議(現・政策研究フォーラム)を創立し、社会党右派や民社党のブレーンとしても活躍します。ビジネス界では東京電力社長の木川田一隆や日銀総裁の山際正道・宇佐美洵・佐々木直らが知られています。

報告を行った湯浅博氏は、2月に『全体主義と闘った男 河合栄治郎』(産経新聞出版)から刊行しており、今回の報告会はそれを記念したもの。湯浅氏は河合栄治郎に影響を与えた人々(徳富蘇峰、新渡戸稲造ら)から話しをスタートし、河合の人間像・思想について1時間余に亘って報告を行いました(詳細は略)。その後、参加者からの質疑・意見交換を行い、16時前に閉会しました。

河合栄治郎様 DSC00921_R

当館を見学されるグループ・団体の方に、スライド解説・案内を行います!

 友愛労働歴史館は原則、平日10001700が開館時間であり、自由に見学することができます。しかし、グループ・団体で見学される場合は、当館担当者が研修室(会議形式24名、学校形式32名)でスライドを使った解説、展示ガイドを行うことができます(解説・見学で約60~90分)。スライド(パワーポイント)は現在、下記の3本を用意しています

 また、当館研修室で友愛会創立百周年記念DVD「友愛会から連合へ」(上映35分)をご覧いたくこともできます。事前にEメールか℡でご連絡をお願いいたします。土日・旧祝日、時間外の見学を希望される方は、Eメールでご相談ください。

        <友愛労働歴史館解説スライド>

1.当館紹介用スライド「ようこそ友愛労働歴史館へ」

2.常設展解説スライド「日本労働運動の100年余―友愛会・総同盟(戦前)を中心とする」

3.企画展解説スライド「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(~2017.6.30)

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友愛労働歴史館 050-3473-5325Eメール yuairodorekishikan@rodokaikan.org

 

大山郁夫(労働農民党)も佐々木ふさ(作家)もユニテリアン?!

 4月10日に「河上丈太郎も市川房枝もユニテリアン?!」との記事をアップしましたが、今回はユニテリアン・大山郁夫(政治家)と佐々木ふさ(作家)です。

 市川房枝はその著『市川房枝自伝』で、「早稲田大学教授であった内ヶ崎作三郎、第一高等学校教授の三並良、小説家の沖野岩三郎の諸氏が牧師として説教していた。会員には、安部磯雄、大山郁夫、鈴木文治、松岡駒吉、佐々木ふさ氏らがいた」と記しています。

 大山郁夫は早稲田大学教授で、後の労働農民党委員長を務めた人物。市川房枝の記述を信じるならば、大山郁夫はユニテリアンであり、彼を含むユニテリアン教会出身の政治家は10名(小山東助、永井柳太郎、星島二郎、内ヶ崎作三郎、安部磯雄、鈴木文治、河上丈太郎、松岡駒吉、市川房枝)となります。

 彼らは昭和前期の無産政党・労働農民党(大山郁夫委員長)、日本労農党(河上丈太郎)、社会民衆党(安部磯雄委員長、鈴木文治、松岡駒吉)に分かれますが、「自由の拡張」「社会問題の解決」「キリスト教思想に基づく理想社会の構築」で通底していたようです。

 佐々木ふさ(旧姓・大橋房子)は作家で、大正14年に佐々木茂索(作家・文藝春秋社社長)の妻となっています。森まゆみ著『断髪のモダンガール―42人の大正快女伝―』に、「ささき ふさ―都市の高等遊民として―」と紹介されています。佐々木ふさは「洋装」、「モダンガール」、「断髪の先駆者」ですが、一方で大正12年5月にローマで開催された第9回万国婦人参政権大会に出席し、振袖で演説をしています。

 一般にはユニテリアンと意識されることの少ない「無産政党の輝ける委員長・大山郁夫」も、「洋装・断髪のモダンガール・佐々木ふさ」も、実はユニテリアン教会員だったということは興味深いことです。

                                         以上