TEL.050-3473-5325
〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階
「コミックマーケット90」(略称:コミケ90)は8月12日(金)~14日(日)の三日間、東京有明・東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されますが、このコミケ90に友愛労働歴史館が出店いたします。
出店日は8月14日(日)10:00~16:00で、場所は東京ビッグサイト・東地区“ペ”ブロック―32bです(写真は東京ビッグサイト東展示場)。
当日、約13300サークルが出店予定で、当歴史館の出店スペースは机半分の広さのため、非常に分かりにくいと思います。注意してご来店ください。
友愛労働歴史館はコミケ90で、①ポストカード(5枚セット)、②三色ボールペン3本セット(同盟、民社党、ユニテリアン教会の各標語入りボールペン)、③友愛会創立100周年記念切手(2012年制作。80円切手10枚セット)、④DVD「友愛会から連合へ」(2012年制作)などを販売する予定です。
交通案内:①ゆりかもめ(新橋駅⇒国際展示場正門駅)、②東京臨海高速鉄道りんかい線(大井町駅⇒国際展示場駅)、③路線バス(東16:東京駅八重洲口⇒豊洲駅⇒東京ビッグサイト。都05:東京駅丸の内南口⇒東京ビッグサイト)。
友愛労働歴史館は現在、企画展「総同盟結成から70年―いま労働組合主義について考える―」(2016.06.06~2016.12.22)を開催中ですが、そこで取り上げている川崎堅雄(元同盟副書記長))について紹介いたします。
川崎堅雄(1903~1994)は戦前、共産主義労働運動に取り組み、逮捕後、獄中で回心(えしん)。戦後は民主的労働運動の理論的指導者として、全労会議や同盟で活躍した人物です。彼は労働組合論、労働組合主義論で健筆を揮いますが、同時にその経験から共産主義労働運動に対する厳しい批判をも展開しています。
企画展「総同盟結成から70年」では4枚のスライドで川崎堅雄について紹介していまが、それを掲載いたします。ご覧いただければ幸いです。
友愛労働歴史館は現在、企画展「総同盟結成から70年―いま労働組合主義について考える―」(2016.06.06~2016.12.22)を開催中ですが、そこで取り上げている齋藤健一(戦前の総同盟の活動家。明治32年4月29日~昭和11年1月24日)について紹介いたします。
齋藤健一は戦前の総同盟関東同盟会の主事を務めた活動家で、松岡駒吉(総同盟会長、関東同盟会会長、全繊同盟会長)の右腕とされた人物です。昭和11年に亡くなり、今年は没後80年となります。彼の弟は戦後、全繊同盟の初代書記長を務めた斉藤勇です。
今日、齋藤健一を知る人は少ないですが、一部の人からは戦前の総同盟を代表する論客・理論家として注目されていました。齋藤は大正末・昭和初期、総同盟機関誌『労働』に労働組合・労働運動に関する多くの論文・評論を発表しています。
特に彼は労働組合の経済行動(雇用条件の維持改善運動)と政治行動(資本主義制度の改革運動)の峻別を訴え、共産党の支配・介入を受け、経済行動と政治行動を混同している一部の労働組合を厳しく批判しています。
企画展「総同盟結成から70年」では、4枚のスライドで齋藤健一について紹介しています。どうぞ友愛労働歴史館にご来館いただき、ご見学いただければ幸いです。
友愛労働歴史館は本6月6日、企画展「総同盟結成から70年―いま労働組合主義について考える―」(2016.06.06~2016.12.22)をオープンいたしました。本年は総同盟(戦後)結成から70年に当りますので、これを記念した今回の企画です。
今回の企画展では戦前の総同盟の論客・齋藤健一と、戦後の全労・同盟の理論的指導者・川崎堅雄を取り上げ、その労働組合主義について紹介しています。
現在、日本では企業・産業・経済のグローバル化が進展し、経済が低迷する中、非正規労働者が増大し、格差や不平等は拡大して、貧困層が増えています。このようなときこそ労働者を守るべき労働組合・労働運動に対する理解、関心を高める必要があります。
本企画展で労働組合や労働組合主義について、また戦前の総同盟の論客・齋藤健一や戦後の全労・同盟の理論的指導者・川崎堅雄への理解を深めていただき、労働組合や労働運動に関する興味と関心を持っていただければ幸いです。
友愛労働歴史館 館長 徳田孝蔵
友愛労働歴史館と労使関係研究協会は5月13日午後、歴史館研修室において共催講演会「全文協に見る演劇活動、文化・レクリエーション活動」を開催しました。
最初にスライドを用いて「友愛労働歴史館の紹介」「全文協とは」を解説。そのあと、劇作家・舞台演出家の西田了氏が、tテーマ「全文協劇団こだまーその活動とめざしたもの」で講演を行いました。続いて元全文協事務局長の間宮悠紀雄氏が、テーマ「全文協と文化運動、レク活動ー川崎堅雄の提起したもの」で報告を行いました。そのレジュメを以下に掲載します。
全文協劇団「こだま」-その活動とめざしたもの
劇作家・舞台演出家 西田 了
1.全国文化運動協会(全文協)と私の出会い
赤松常子さんのアドバイスがブリッジとなって
2.「よび合うこだま運動」と全文協が合体
「よび合うこだま運動実行委員会・こだま村」初代村長が赤松常子さん
3.全文協劇団「こだま」の誕生
6人からはじまった劇団の仲間たち
4.地域文化活動を推進するグループ「こだま会」と劇団活動がドッキング
文化活動リーダーが中軸となって活動を促進
5.職場や地域の人々が生み出した共感と感動
「参加と創造」は、こうしてつくられた
6.「豊かな人間性の創造」を求めて
演劇文化活動に見る「人間性の追求」
7.労働演劇の先駆的役割を果たした大正時代の2劇団
日本労働劇団(賀川豊彦)、労働劇団(平澤計七)の活躍
以上
全文協と文化運動、レク活動―川崎堅雄の提起したもの―
元全文協事務局長 間宮悠紀雄
1.全文協(1955~1996年)の文化運動・レクリエーション活動
①全文協は1955年、左翼文化運動に対抗する文化運動団体として組織された
<全国勤労者文化協会(全文協)綱領(1955年)>
1)文化を一部階層の独占から解放し、大衆の生活に結び付ける。
2)文化を特定の意図のもとに利用しようとするあらゆる動きを排する。
3)文化人や、文化集団と手をつなぎ、新しい国民文化を創造する。
②全文協は1985年に「人格の成長」を掲げ、友愛会の原点(人間の尊厳)に回帰
<全国文化運動協会(全文協)綱領(1985年)>
1)人格の成長(略)
2)文化の振興(略)
3)共同社会の建設(略)
③全文協は文化リーダー研修会を開き、約6000名のリーダーを育てた
レクリエーションとはリ・クリエーション(再創造。神が創造された人間を、人が再創造する)
2.民主的労働運動の背骨は「人間の尊厳」と「労働組合主義」
①友愛会綱領が掲げた「人間の尊厳」
1)我等は互に親睦し、一致協力して、相愛扶助の目的を貫徹せんことを期す
2)我等は公共の理想に従ひ、識見の開発、徳性の涵養、技術の進歩を図らんことを期す
3)我等は協同の力に依り、着実なる方法を以て、我等の地位の改善を図らんことを期す
②総同盟が掲げた「健全なる労働組合主義」
1)人間尊重の精神
2)労働者の生活と地位の向上を達成せんとする社会正義の精神
3)現実をふまえて改善を積み重ねてゆこうとする現実主義の建設的精神
③同盟が謳った「人間尊重、友愛と信義」
3.川崎堅雄(元同盟副書記長 1903.12.18~1994.05.19)の提起したもの
①14歳の少年・川崎堅雄を労働運動に導いた言葉
「労働運動とは、労働者の生活改善のためにする文化運動である」
②川崎堅雄の提言
1)「労働運動とは、労働者が人間疎外、職場砂漠を克服するためにする文化運動である」
2)「文化運動の基調はヒューマニズムであり、人間尊重。それは同盟の理念である」
3)「人間解放が労働運動の魂であるとすれば、労働運動と人間の心を豊かにし、人間の精神
を高揚、燃焼させることを目的とする文化運動とは、密接に重なり合っている」
4)「全文協の文化運動と民主的労組の労働運動は、同じ基調、同じ土俵に立ち、人を育み、
成長させる」
③川崎堅雄の初一念
労働運動に生きた52年、川崎堅雄が貫いた初一念は「労働者の人間的解放」
以上
友愛労働歴史館は5月13日、講演会「全文協に見る演劇活動、文化運動・レクリエーション活動」を開催いたします。全文協は旧同盟(中央労働団体。現在の連合)の文化運動・レクリエーション活動、演劇活動などを担った団体で1996年に解散しています。今回の講演会はこれを記念したもので、劇作家の西田了氏が全文協劇団こだまについて、元全文協事務局長の間宮悠紀雄氏が同盟の論客・川崎堅雄の「労働運動とは文化運動」論の紹介を行います。
<講演会「全文協に見る演劇活動、文化運動・レクリエーション活動>
と き:2016年5月13日(金)15:00~17:00
ところ:友愛労働歴史館・研修室(友愛会館8階)
テーマ:「全文協に見る演劇活動、文化運動・レクリエーション活動」
講演①「全文協劇団こだま―その活動とめざしたもの―」・15:00~16:00
舞台演出家 西田 了 氏
講演②「全文協と文化運動・レク活動―川崎堅雄の提起したもの」・16:00~17:00
元全文協事務局長 間宮 悠紀雄
その他 参加希望者は5月10日(火)までに友愛労働歴史館にEメールで申し込んでください。
全文協劇団こだま公演「働く仲間の歌」
「労働運動は文化運動」・川崎堅雄
友愛労働歴史館が入居する友愛会館(地上16階、地下2階。元ユニテリアン教会・惟一館)の屋上には一面にツツジが植えられており、毎年4月末から5月初旬にかけて一面に咲き乱れます。
その「ツツジを楽しむ会」が毎年、㈱友愛会館(大野弘二社長)の主催で開かれており、今年は4月26日(火)~28日(木)の三日間、12:30~13:30の1時間で行われました。友愛会館に入居するテナントの皆さんや関係の方たちが大勢、ツツジを鑑賞しました。友愛労働歴史館のメンバーも26日に屋上を訪れ、満開のツツジを楽しみました。写真は友愛会館屋上のツツジと東京タワー、プリンスホテル、芝・増上寺(木々に囲まれています)などです。