友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

TEL.050-3473-5325

〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階

ニュース

高木剛氏を招き、労使関係研究協会が労働講座、2月17日!

労使関係研究協会は2月17日14:00~16:00、高木剛氏(全労済協会理事長、元連合会長)を講師に招き、友愛会館中ホールで労働講座「連合運動とともに」を開催いたします。

参加を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールでご連絡ください。労使関係研究協会は友愛労働歴史館の兄弟組織で、ともに一般財団法人・日本労働会館が運営しています。

<労使関係研究協会第18回労働講座>
と き  2016年2月17日(水)14:00~16:00
ところ  友愛会館9階中ホール
講 師  高木 剛 氏 (全労済協会理事長、元連合会長)
テーマ  「連合運動とともに」

全文協を支えた磯村英一、野呂信次郎、江上照彦の各氏!

旧同盟系の文化運動、レクリエーション活動を担った全文協(全国文化運動協会)の創立60年を記念して友愛労働歴史館は現在、企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」(2015.12.07~2016.05.31)を開催中ですが、その全文協会長を務めた5名の内、学者出身の3名について紹介いたします。初代と最後の会長は、労働組合出身の上条愛一(UAゼンセン、参議院議員など)と山口義男(日産労連、同盟副書記長など)が務めました。なお、全文協は1996年12月18日、41年の歴史に幕を閉じ、その活動はユウアイネットに引き継がれました。

第2代会長・磯村英一(1903.01.10~1997.04.05):磯村英一氏は東京出身でクリスチャン、都市社会学者。母はNHKドラマ『はね駒』のモデルとなった新聞記者の磯村春子。東京帝国大学卒業後、公務員、渋谷区長などを歴任。その後、学究生活に入り、東洋大学学長など。著作は『都市社会学』など多数。1970年に全文協会長に就任し、1976年まで会長を務めました。また、磯村英一氏は核禁会議(現KAKKIN)の議長を務め、核兵器廃絶運動に取り組みました。

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第3代会長・野呂信次郎氏(1909.07.28~1987.10.19):野呂信次郎氏は静岡県生まれ。1937年に青山学院神学部を卒業し、武蔵野音楽大学教授など。妻は東京芸大教授、ピアニストの野呂愛子。『名曲物語』『ベートーベン』など多くの著作があります。1976年に全文協会長に就任し、1982年まで務めました。

野呂信次郎、全文協第3代会長、img336_R

第4代会長・江上照彦氏(1910.04.25~1990.09.04):江上照彦氏は福岡県出身。東京帝国大学卒で河合栄治郎門下。社会思想社などを経て相模女子大講師(後に教授)となり、上智大や明大でも英米演劇の講座を担当。『河合栄治郎伝』『西尾末広伝』など多くの著作があります。1982年から1992年まで全文協会長を務めました。

江上照彦(1910~1990)、全文協第四代会長img428_R

会議室(友愛労働歴史館研修室)のご案内!

友愛労働歴史館は、見学者にご利用いただける研修室(会議形式24名。学校形式32名)を用意しています。グループ・団体で友愛労働歴史館の常設展「友愛会から連合へ」や企画展「全文協結成60年」を見学されるとき、この研修室で当館担当者よりプロジェクターや大型モニターを利用した展示会の解説・紹介を受けることができます。また、日本労働運動史や民主的労働運動の理念に関する講義・講演を、当館担当者から無料で受けることができます。

なお、研修室は会議室(有料。1時間4000円)としても利用することができます。労働組合や公益事業団体の場合は、料金割引制度が適用され、さらにプロジェクターや大型モニター、有線マイクやワイヤレスマイク、パソコンなどが無料で利用できます(一般企業、営利団体はご利用に制約があります。Eメールでご相談ください)。

当館研修室の会議利用を希望されるグループ・団体は、Eメールで友愛労働歴史館にお問い合わせください。

※友愛労働歴史館の研修室は2022年に廃止いたしました。

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新年明けましておめでとうございます。今年もゆかりの人々のメッセージを発信します!

  新年明けましておめでとうございます。友愛労働歴史館は友愛会創立100年を記念して2012年8月1日に新装オープンして以来、4年目を迎えました。

当歴史館は、友愛会系労働組合の歴史資料館として友愛会を創り、育てた鈴木文治・松岡駒吉・西尾末広らと、ゆかりの安部磯雄・賀川豊彦・新渡戸稲造・吉野作造らのメッセージを読み解き、再発信していきます。また、福澤諭吉やジョサイア・コンドルらユニテリアン教会・惟一館ゆかりの人々の紹介も心がけていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

現在、友愛労働歴史館は常設展「日本労働運動の100年余―友愛会・総同盟(戦前)を中心とする」と、企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」を開催しています。ご来館、ご見学いただければ幸いです。

2016年1月5日
友愛労働歴史館
館 長  徳田 孝蔵

友愛労働歴史館の年末年始の休館は、12月29日(火)~1月4日(月)です!

  友愛労働歴史館(東京・芝。友愛会館8階)は12月28日(月)まで開館し、12月29日(火)~1月4日(月)は年末年始の休館となります。年明けのオープンは1月5日(火)となります。どうぞよろしくお願いいたします。
 現在、開催中の企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」(2015.12.07~2016.05.31)を年内にご覧になりたい方は、12月28日(月)までにご来館ください。
 当歴史館の開館は原則、平日の10:00~17:00ですが、時間外や土日・休日の見学を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールでご相談ください。Eメール    yuairodorekishikan@rodokaikan.org
 なお、ホテル三田会館(友愛会館2階~7階)は年末年始、通常営業しています。どうぞご利用ください。友愛労働歴史館の運営費は、ホテル三田会館の収益金で賄われています。
友愛会館完成写真(提供:戸田建設)その2_R三田会館パンフ_R

民主的労働運動の理論的指導者・川崎堅雄が「全文協」展に登場!

友愛労働歴史館の企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」(2015.12.07~2016.05.31)では、民主的労働運動の理論的指導者とされる川崎堅雄(1903.12.18~1994.05.19)の文化運動やレクリエーション活動に関する発言を紹介しています。

川崎堅雄は「戦前の共産党、近衛新体制論者、戦後の民主的労働運動の理論的指導者」(伊藤隆氏)と紹介された人物で、同盟副書記長などを歴任しています。彼は川崎は1903(明治36)年に高知県で生まれ、昭和2年4月に東京電灯(現、東京電力)に入社。翌3年1月、関東電気労働組合と日本労農党に入党します。同年3月、幾つもの労働争議に参加し、また“帝都暗黒陰謀事件”などにより東京電灯を解雇され、東京から追放されます。昭和4年に日本共産党に入党しますが、昭和8年に獄内で共産党から脱党。その背景には20歳前後に身についた人道主義、理想主義の精神があったとされます。

戦後、勤労時報社を創設し、『勤労時報』(翌22年に『組合運動』と改題)を発行。同誌は労組民主化運動推進のための理論雑誌として発行されました。昭和26年9月、総評民主化運動(第二次民主化運動)の拠点、民労研(民主主義労働運動研究会)に参加。1953(昭和28)年2月、民労研は民労連(全国民主主義労働運動連絡協議会)へと発展、川崎は事務局に入ります。1954(昭和29)年4月、全労(全労会議、全日本労働組合会議)の結成に参加し、書記次長に就任。その後、1964(昭和39)年の同盟結成に参加し、副書記長・情報室長・論説担当・顧問などを歴任します。

川崎堅雄は戦後、主として全労会議・同盟の機関紙誌に民主的労働運動の基礎理論と実践論を中心した論文、評論を発表。その200万字にも上る一連の著述は、「わが国労働運動の経典」(『川崎堅雄著作選集』・川崎堅雄著作選集刊行委員会)とされています。

また、川崎は民主的労働運動と文化運動やレクリエーション活動についても、積極的に発言しています。「全文協」展では、川崎堅雄の以下の言葉を紹介しています。①は『川崎堅雄遺稿集』の「労働運動への14歳の夢」で紹介されているもので、彼が14歳の時に感銘を受け、後に労働運動を志す切っ掛けとなった言葉。②~⑤は『川崎堅雄著作選集』からの引用で、文化運動やレクリエーション活動に関する川崎の熱い思いが述べられています。

①「労働運動とは、労働者の生活改善のためにする文化運動である」

②「労働運動とは、労働者が人間疎外、職場砂漠を克服するためにする文化運動である」

③「文化運動の基調はヒューマニズムであり、人間尊重。それは同盟の理念である」

④「人間解放が労働運動の魂であるとすれば、労働運動と人間の心を豊かにし、人間の精神を高揚、

燃焼させることを目的とする文化運動とは、密接に重なり合っている」

⑤「全文協の文化運動と民主的労組の労働運動は、同じ基調、同じ土俵に立ち、人を育み、成長させる」

川﨑堅雄・元同盟副書記長img379_R

 

赤松常子・阿部静枝の肖像画を並べて常設展示、12月7日!

友愛労働歴史館の企画展「赤松常子―婦人運動・社会運動に生きた生涯―」は去る11月30日に閉会し、新たに企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」(2015.12.07~2016.05.31)を12月7日にオープンいたしました。

これに伴い赤松常子関連資料は展示コーナーから撤去しましたが、赤松常子肖像画と一部の資料は当館常設コーナーに移し、戦前・戦後をともに婦人解放運動に取り組んだ盟友・阿部静枝の横に展示いたしました。

この赤松常子・阿部静枝コーナーでは、二人の紹介を行い、著書を展示し、二人の短歌を紹介しています。また、赤松常子の叔父である与謝野鉄幹、叔母である与謝野晶子、ゆかりの歌人である宮崎白蓮の紹介も行っています。ぜひ一度、ご来館、ご見学ください。

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企画展「全文協結成から60年」(2015.12.07~2016.05.31)が本日オープン、12月7日!

 全文協(全国文化運動協会)は、民主的労働運動(全労、同盟)の文化運動やレクリエーション活動を担った組織であり、2015年はその結成から60年になります。

友愛労働歴史館はこれを記念し、企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」を開催し、その理念・活動を明らかにする中で、労働運動における文化運動やレクリエーション活動の今日的な意義を探ります。

なぜ民主的労働運動は、なぜ文化運動やレクリエーション活動に取り組んできたのでしょうか。それは「労働運動とは、労働者の生活改善のためにする文化運動である」との想いがあり、また「労働運動は人間の尊厳を守り、レクリエーション活動は人間を再創造(リ・クリエーション)する」という点で共通の土俵の上に立っている、との理解があったからです。

企画展「全文協結成から60年、その今日的意義を探る」では、第1部で1955年に全国勤労者文化教会(全文協)として結成された全文協が、1963年に「よび合うこだま運動実行委員会」と一体化、新しい全文協(全国文化運動協会)として新発足し、その後、41年に亙って民主的労働運動の文化運動やレクリエーション活動に取り組んだ歴史と活動について展示・紹介しています。また第2部では、友愛会以来の「友愛の心(人間の尊厳)」と、全文協のレクリエーション活動の基本理念(人間再創造)が通底していることを明らかにしています。

さらに第3部では、1961年から始まったよび合うこだま運動、同運動を担う文化リーダーを養成するために1966年にスタートした文化リーダー研修会、1972年に誕生した全文協劇団こだまについて、展示・紹介しています。そして第4部では、1961年に全文協西日本の拠点として設立され、「余暇の価値観と人間らしい生き方」を説き続けた大阪全文協と、その連携組織である関西労働文化教育研究所(関労研)について紹介・解説しています。

「全文協60年」展チラシimg432_R

赤松常子の実家・徳応寺(周南市)でコンサート、12月6日!

友愛労働歴史館は現在、赤松常子没後50年を記念して企画展「赤松常子―婦人運動・社会運動に生きた生涯―」(2015.07.21~2015.11.30)を開催中ですが、その赤松常子の実家・徳応寺(山口県周南市川端町2-22)で、恒例のコンサート(「Tokuouji Live2015」)が12月6日に開催されます。

今年の「Tokuouji Live2015」は、「徳応寺“冬一番コンサート“2015」と題し、増田俊郎&Cock4が出演します。詳細は、添付の案内チラシをご覧ください。

徳応寺「冬一番コンサート2015」、2015.12.06(徳応寺・赤松泰城昭和提供)g356_R

労使関係研究協会・労働講座のご案内、11月24日(火)・14:00~16:00!

友愛労働歴史館の兄弟組織である労使関係研究協会の第17回労働講座が、11月24日(火)14:00~16:00に友愛労働歴史館・研修室で開催されます。テーマは「新産業別最低賃金への転換」、講師は北浦正行氏(武蔵大学客員教授、日本生産性本部参与)です。

講師の北浦正行氏は、労働省で実務の責任者として携わっていた方で、「新産業別最低賃金への転換」の意義や経過を報告していただきます。参加を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールyuairodorekishikan@rodokaikan.orgで申し込んでください。

     <労使関係研究協会第17回労働講座>
1.と き 2015年11月24日(火)14:00~16:00
2.ところ 友愛労働歴史館・研修室
3.テーマ 「新産業別最低賃金への転換」
4.講 師 北浦 正行氏 (武蔵大学客員教授、日本生産性本部参与)
5.参加費 無料