友愛労働歴史館は、友愛会創立102周年記念日である8月1日(金)にミニ労働講座を開催いたします。本労働講座は、2014年が同盟(全日本労働総同盟)結成から50年、またその前身である全労(全日本労働組合会議)結成から60年になりますので、これを記念したものです。
TEL.050-3473-5325
〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階
友愛労働歴史館は、友愛会創立102周年記念日である8月1日(金)にミニ労働講座を開催いたします。本労働講座は、2014年が同盟(全日本労働総同盟)結成から50年、またその前身である全労(全日本労働組合会議)結成から60年になりますので、これを記念したものです。
友愛会館の前身、日本労働会館(旧ユニテリアン教会・惟一館、ジョサイア・コンドル設計。明治27年)とアパートメントハウス青雲荘・友愛病院(山口文象設計。昭和11年)について論じた伊達美徳氏の論文「J・コンドル和風建築と山口文象モダン建築の出会い」の改訂版が、このほど公開されました。
この論文は現在、友愛労働歴史館が開催中の企画展「ジョサイア・コンドルと惟一館、山口文象と青雲荘」と、山口文象・青雲荘に関する講演会「松岡駒吉、山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」(2014年5月27日・伊達美徳氏)にあたっての「論考」とされています。この「展覧会と講演会にあたっての論考」の閲覧、ダウンロードを希望される下記にアクセスしてください。
伊達美徳(山口文象研修者)論文「J・コンドル和風建築と山口文象モダン建築の出会い」(改訂版) http://goo.gl/kcpypG
なお、うまくアクセスできない場合は、「まちもり通信」で検索し、伊達美徳氏HPにアクセスした後、当該「論考」を閲覧してください。
友愛労働歴史館は現在、企画展「ジョサイア・コンドルと惟一館、山口文象と青雲荘」を開催中ですが、これを記念し、明治27(1894)年に建設されたユニテリアン教会・惟一館の煉瓦塀の煉瓦を希望者に贈呈いたします。
ユニテリアン教会・惟一館(写真参照)は、ジョサイア・コンドルの設計になる和洋折衷の木造二階建て建物で、その周囲には煉瓦塀が廻らされていました。惟一館は関東大震災には耐え抜きましたが、昭和20(1945)年5月24日の東京山の手大空襲で焼失しています。
しかし、煉瓦塀の一部は戦後も残り、また地下に埋まっていた煉瓦も、2012年の新しい友愛会館(地上16階建て、地下2階)の建設の時、地下から掘り起こされ、惟一館を偲ぶモニュメントとして保存されました(写真参照)。また、新たに設けられた花壇に再利用され、残りは友愛労働歴史館が保管しています。
この度、当歴史館が保管してきた惟一館煉瓦塀の煉瓦を、先着10名様に各1個を贈呈いたします。希望者は友愛労働歴史館までメールでお願いいたします。但し、原則、当館に受け取りに来ていただける方といたします。友愛労働歴史館Eメール yuairodorekishikan@rodokaikan.org
友愛労働歴史館と労使関係研究協会は5月27日午後、友愛会館8階の友愛労働歴史館研修室において共催講演会「松岡駒吉、山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」を開催しました。講師は山口文象の研究者伊達美徳氏で、講演会には45名の人が参加しました。
山口文象は1936(昭和11)年、アパートメントハウス青雲荘・友愛病院(現友愛会館)を設計した当時、新進気鋭のモダニズム建築家。松岡駒吉は総同盟会長で日本労働会館理事長、山口文象に青雲荘の設計を依頼した人物です。
青雲荘・友愛病院は、1894(明治27)年にジョサイア・コンドルが設計したユニテリアン教会・惟一館(現友愛会館)に隣接して建てられた集合住宅・病院であり、労働組合が建設した日本で最初のアパート、病院とされています。
青雲荘の建築により東京・芝の地には外国人の設計による和風建築(惟一館)と、日本人設計者による洋風モダン建築が並び立つ「特異な風景」(伊達美徳氏)が出現しました。
講演会で伊達美徳氏は、パワーポイントを活用し、コンドルに言及しつつ、山口文象と松岡駒吉、青雲荘について解説を行いました(詳細はメールレポート「友愛労働歴史館たより」第81号に掲載予定)。
友愛労働歴史館は2012年8月1日の新装オープン以来、常設展「日本労働運動の100年余―友愛会・総同盟(戦前)を中心とする」を開催しています。常設展は、戦前・戦後の日本労働運動について、友愛会・総同盟(戦前)を中心に展示・解説しています。
第一部「労働運動前史ー福澤諭吉とユニテリアンー」、第二部「戦前の労働運動 1897年~1940年ー」、第三部「戦後の労働運動 1946年~」、第四部「友愛会、鈴木文治・松岡駒吉のメッセージ」の四部構成で、3つのメッセージで締め括っています。
それは①友愛会のメッセージは友愛組合(組合員の人間性の向上を目的とする労働組合)であること、②鈴木文治(友愛会創立者)のメッセージは「人間性と職業能力の向上」にあること、③松岡駒吉のメッセージは「産業人論と健全なる労働組合主義」にあること、です。
友愛労働歴史館は友愛会・総同盟ゆかりの人々のメッセージを読み解き、再発信することをめざした歴史資料館です。現在、当館は阿部静枝(歌人、社会運動家)に関連する資料を集めています。
阿部静枝は1899年2月28日、宮城県登米郡に生まれ、宮城県立第一高等女学校、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)を卒業しています。歌人として知られ、同時に夫・阿部温知(弁護士、政治家)とともに戦前の無産政党運動に参加。社会民衆党(委員長:安部磯雄、書記長:片山哲)の婦人組織、社会民衆婦人同盟の結成(1928年)には赤松明子、赤松常子らとともに参加しています。
戦後も歌人として活躍する一方、社会運動にも積極的に参加し、豊島区議を務めるなど社会民衆党→日本社会党→民社党の一筋の道を歩んでいます。1974年8月31日、急逝。享年75歳。今年は阿部静枝の没後40年となります。
阿部静枝に関する資料(歌集などの書籍、写真、社会運動関連資料、その他)をお持ちの方は、当館に寄贈いただくか、寄託をしていただければと思います。Eメールで当館までご一報ください。
友愛労働歴史館の開館は原則平日(10:00~17:00)であり、土日・祝日は休館となります。但し、現在開催中の企画展「ジョサイア・コンドルと惟一館、山口文象と青雲荘」では、土曜日(10:00~16:00)も開館しています。
4月28日(月)から5月6日(火)までの連休期間中は、4月29日(昭和の日)、5月1日(メーデー)、5月3日~6日(憲法記念日、みどりの日、こどもの日、振替休日)で当歴史館は休館となります。
友愛労働歴史館は5月27日(火)午後、「松岡駒吉、山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」と題した講演会を開催いたします。講師は山口文象の研究者、伊達美徳氏です。
昭和11年7月、総同盟の松岡駒吉(日本労働会館初代理事長)は日本で最初の労働組合によるアパート、病院となるアパートメントハウス青雲荘・友愛病院(現在の友愛会館)を建設します。設計は当時、新進気鋭のモダニズム建築家として知られた山口文象です。
これにより東京・芝の地には、外国人建築家の和風建築・日本労働会館(旧ユニテリアン教会・惟一館。明治27年3月。設計はジョサイア・コンドル)と、日本人建築家の洋風モダン建築・青雲荘が並び立つ「特異な風景」(伊達美徳氏)が出現しました(昭和20年、東京山の手大空襲で焼失)。
今回の講演会では山口文象研究者・伊達美徳氏をお招きし、松岡駒吉や山口文象が青雲荘・友愛病院に込めたメッセージを読み解いていただきます。松岡駒吉には「快適で安価な住宅」「医療の社会化」というメッセージがあり、「いつも社会に目を向けていた建築家」と評された山口文象には「労働者のために快適な住まいを」とのメッセージがあったのです。
<友愛労働歴史館・労使関係研究協会共催講演会>
と き:2014年5月27日(火)14:00~16:00
ところ:友愛労働歴史館研修室(友愛会館8階)
テーマ:「松岡駒吉、山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」
講 師:伊達 美徳 山口文象研究者
その他:参加費無料、先着40名。労使関係研究協会との共催。参加希望者
は友愛労働歴史館までEメールか電話で申し込んでください。