現在の日本社会では失業、貧困、格差、不平等、長時間労働、違反残業・サービス残業、セクハラ・パワハラなどの課題が沢山あります。労働組合が頑張らなければいけないのに、どうも存在感は希薄なようです。それでも春の賃上げの季節になると労働組合のことが多少、マスコミを賑わします。
では労働組合は何をめざしているのでしょうか。労働組合法第2条は労働組合について、「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善その他の経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体をいう」と定義しています。
労働組合の難しい定義は別として、もっと簡明に「労働組合は幸せづくりの団体」と考えると、労働組合の目的・役割は次の古歌に表現できます。
「幸せは春の桜に秋の月 家族達者で三度食う飯」
労働組合はまず組合員・家族が三度の飯を食べられるように、より良い労働条件の実現をめざします。また、家族全員が元気に健康で食卓を囲むことができるように、時短や休日増に取り組みます。そして春の桜や秋の月を楽しめるように、休暇や休日の確保に努めます。「幸せづくりの団体」である労働組合が、まず組合員の労働条件の維持・向上をめざすのはこのためです。
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