友愛労働歴史館は8月1日、労働講座「同盟結成から50年、その今日的意義を探る」を開催しました。これは2014年が同盟結成から50年に当たることを記念し、9月8日から開催する友愛労働歴史館企画展「同盟結成から50年」(2014.09.08~2015.02.28)に連動したものです。報告者は友愛労働歴史館の間宮悠紀雄事務局長で、折から開催中の友愛会創立を記念する会の会員ら約50名が出席しました。
レジュメ「同盟結成から50年、その今日的意義を探る」
友愛労働歴史館事務局長 間宮悠紀雄
1.戦後労働運動のスタート
2.第一次民主化運動と総評の結成 1950年
3.第二次民主化運動と全労の結成 1954年
4.民主的労働運動の総本山・同盟の結成 1964年
5.同盟とは、その特徴と理念
(1)同盟の10の特徴
①全労、総同盟、全官公の統一組織 1964年
②総同盟の民主的労働組合主義、全労の民主的労働運動を継承
③民間労組中心(約90%)で労働四団体中第2位の組織
④同盟体として組織
⑤国際組織(国際自由労連)に加盟した我国唯一の中央労働団体
⑥政治ストを批判し、政策を重視
⑦労使協議・産業民主主義を重視
⑧勤労者に基礎を置く国民政党(民社党)を支援
⑨構成組織・地方組織が一体の教育・政治活動等を展開、文化活動も重視
⑩日本生産性本部・労組生産性会議に協力
(2)同盟の理念―4つの民主主義
①同盟の原則(『同盟憲章』、1964年)
「働く者の人間性向上、幸せの拡大」、「進歩と繁栄と社会正義の実現」、「自由と民主主義の原則を守る」、「国民とともに歩む」
②同盟のスローガン
「友愛と信義」、「人間尊重」、「自由にして民主的な労働運動」
③同盟の基本理念「4つの民主主義」(同盟結成大会運動方針、1964年)
組合民主主義、産業民主主義、政治的民主主義、国際的民主主義
6.同盟解散、連合結成、引き継がれたもの、引き継がれなかったもの
(1)統一の動き、同盟解散と民間連合結成 1987年
(2)連合に引継がれたもの
(3)連合に引き継がれなかったもの
(4)友愛会議(後の友愛会)を設置し、政党支援などに取り組む
7.まとめーより良い連合を創るために同盟の歴史から学ぶこと
(1)連合は友愛会の再来であることを確認する
(2)連合を‘同盟体’に発展させる
(3)理念(綱領)を目的と行動に反映させる
(4)労働運動に禍をもたらす思想(共産主義、企業内主義)と闘い続ける
以 上
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