今から100年前の1919年に労働組合の国際組織、国際労働組合連盟IFTUが設立されました。これは1903年に結成された国際労働組合書記局が前身で、同組織が第一次大戦の勃発により存続不可能となった後、1919年7月28日にオランダ・アムステルダムで再建されたものです。国際労働組合連盟IFTU(14カ国・約1770万組合員)は、一般にはアムステルダム・インターナショナルと呼ばれました。
国際労働組合連盟IFTUは、「労働組合主義を標榜し、同年再建された第二インターナショナルと同年設立された国際労働機関ILOと親密の協力関係をもった」(『ブリタニカ国際大百科事典』)とされています。
戦前(第一次大戦から第二次大戦まで)の世界の労働運動は、①労働組合主義の国際労働組合連盟IFTUと、②共産主義の赤色労働組合インターナショナル(プロフィンテルン・RILU)、そして③キリスト教を基礎とする国際キリスト教労組連盟(IFCTU)の三つに分かれていたのです。
国際労働組合連盟IFTUの45年の歴史をまとめたものに『45 YEARS IFTU』(W・スケヴネルス著)があり、同書を翻訳した『国際労働運動の45年』(W・スケヴネルス著、小山泰蔵訳、論争社)があります。現在、同書(写真)は入手困難ですが、当館協力者(間宮繁子氏)が仮翻訳したデジタル版(PDFデータ)があります。希望者にはデータを贈呈いたしますので、友愛労働歴史館までEメールyuairodorekishikan@rodokaikan.orgで申し込んでください。デジタルデータ版『国際労働組合連盟45年史』(W・スケヴネルス著、間宮繁子訳)を、メール添付で送付いたします。
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