本日(2019.11.11)は慶大教授・政治家として知られた中村菊男(1919.11.11~1977.5.17)の生誕100年です。中村菊男について「ウイキペディア」は、「中村菊男(なかむら きくお、1919年11月11日―1977年5月17日)は日本の政治学者、政治家。三重県出身。慶応義塾大学法学部卒。戦後慶大助教授、1952年教授。民主社会主義を唱え、1952年民主社会主義連盟の結成に参加。1955年左右社会党の統一に際し、右派代表として統一綱領を作成した」と解説しています。
中村教授(写真)はまた、労働組合に招かれて講演を行い、或いは労働講座の講師として活躍するなど、全労会議・同盟系の民主的労働運動を理論・行動で支えた学者・文化人でもあります。
その中村菊男について清滝仁志駒澤大学法学部教授が『改革者』11月号(政策研究フォーラム月刊誌)に、論文「民主社会主義者・中村菊男の学問と実践―果てしなく人間を追い続けた政治学徒―」を掲載しています。
友愛労働歴史館は去る9月11日、清滝仁志教授をお招きして政治・社会運動史研究会を開催し、テーマ「民主社会主義者・中村菊男の学問と実践」の講演を受けています。その折の講演レジュメ(PDFデータ)を希望者に贈呈いたしますので、希望者は友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。
私が中村さんを知ったのは、既に他界されてからでした。
たまたま、入った梅ヶ丘図書館に民主社会主義を冠した著作を発見。
時間がなかったので、さらっと流し読みしただけで、いつか借りて読もうと思ったままになってしまいました。
その後、「戦前戦中の日本はファシズムでなく管制を基本とした軍国主義にすぎない」とした中村さんの学説を知ります。
「イデオロギーと国家体制」を独学の課題としていた私は大いに刺激を受けました。
直接、お合いしてお話しできなかったことが残念でなりません。
中村政治学は、もっともっと評価されてしかるべきだと思います。