歌枕で知られる宮城県多賀城にある東北歴史博物館・総合展示室は、「旧石器時代から近現代までの東北の歴史を、時代別に9つのコーナーに分けて展示」しています。
この総合展示室の「近現代」コーナーに大正デモクラシーの旗手・吉野作造と、友愛会創立者で日本労働運動の父とされる鈴木文治が展示・紹介されています。また、総同盟綱領も展示されています(写真参照)。
旧石器時代から近現代までのロングスパンの幅広い展示では、個人名で紹介される歴史上の人物はほとんどいません。しかし、東北歴史博物館では吉野作造と鈴木文治を、顔写真入りで展示・紹介しています。吉野作造が大崎市古川、鈴木文治が栗原市金成の出身ということを考えれば、地元・宮城県の歴史博物館としては一つの選択。しかし、一般的には驚きです。もしかしたら吉野作造と鈴木文治は、その知名度以上に大きな存在なのかも知れません(写真は友愛労働歴史館の間宮悠紀雄が2015年8月28日に撮影)。
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