2021年2月3日(水)は1万円札でおなじみの福澤諭吉(1835.1.10~1901.2.3)の没後120年になります。福澤は慶応義塾の創立者で蘭学者、著述家、教育者として知られており、また「独立自尊」の言葉が有名です。彼の戒名は大観院独立自尊居士(だいかんいんどくりつじそんこじ)で、「独立自尊」が使われています。
友愛会系労働組合の歴史資料館である友愛労働歴史館は、友愛会(後の総同盟、現在の連合)を創り育てた人や、友愛会を支えた人たちを顕彰しています。例えば渋沢栄一、新渡戸稲造、安部磯雄、内ケ崎作三郎、賀川豊彦らです。しかし、友愛会系労働組合・労働運動とは直接の関係がない福澤諭吉も「ゆかりの人」として顕彰しています。
それは福澤諭吉が友愛会を誕生させたユニテリアン教会を支えたことによります。福澤はユニテリアンではありませんが、米国ユニテリアン協会からユニテリアンを招聘し、ユニテリアン教会・惟一館を支えた人。それ故、ユニテリアンゆかりの友愛労働歴史館は福澤諭吉を「ゆかりの人」と位置づけ、その肖像画や資料をかざっているのです。
福澤諭吉没後120年にあたり友愛労働歴史館は、福澤とユニテリアンの関係を解説するための「福澤諭吉」コーナーを設けて資料の公開を行っています。主な展示物は①福澤諭吉肖像画(カラー)、②同扁額「独立自尊」、③同色紙「独立自尊」、④同レリーフ、⑤福澤諭吉著書や福澤諭吉解説本などです。
「福澤諭吉」コーナーの開設時期は、2021年2月1日(月)から2月28日(日)。但し、当館のオープンは原則、平日であり、また新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」のため2月7日(日)まで臨時休館しています。ご来館、ご見学の方は留意してください。
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