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60年前の三池争議の最中、良識派により三池新労組が誕生、3月17日!

60年前の三池争議の最中、良識派により三池新労組が誕生、3月17日!

60年前の1960年に起きた三井三池争議は、日本労働運動史に残る大争議であり、また評価の分かれる争議でしょう。1960317日は、三池労組の過激な階級闘争主義を批判した良識派により、三井三池炭鉱新労組が誕生した日です。

支援要請を受けて三池新労を支援した全労(全日本労働組合会議。後の同盟)は、1968年に刊行した『全労10年史』で「三池争議は民主的労働運動と左翼闘争主義の天王山」と記し、「狂気」「不義の闘い」「特異な性格」と批判しています。

また、日産自動車で民主化闘争を行った故山口義男はその著『ひとすじの道』(1980年)で、三池争議の特異性は「三池を包む“宗教的雰囲気”であった。大教祖向坂呪文は絶対であり、狂信的なマルクス教徒による、革命成就への祈祷と祈りは、大牟田の山々を、日向に連なる高千穂の峰をも及ばぬ神秘さで包んでいた」と批判しています。

さらに201439日の日経新聞「熱風の日本史」は、三池争議について「社会主義革命の実験闘争」「三池、闘争至上の誤算」「闘争・社会革命型労働運動の挽歌」と記しています。

三池争議から60年、争議に関する客観的で合理的な研究が進むことを期待したいものです(写真は三池新労を支援した全労の結成大会)。

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