友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

TEL.050-3473-5325

〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階

ニュース

河上丈太郎も市川房枝もユニテリアン?!

 友愛会系労働組合の史料館である友愛労働歴史館は43日(月)午後、友愛会館(旧ユニテリアン教会・惟一館)において講演会「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」を開催しました。

 講演は2本で、最初の講演は友愛労働歴史館事務局長の間宮悠紀雄氏による「ユニテリアンの政界進出の背景を探る」。もう一本の講演は、労働運動史研究者の芳賀清明氏による「内ヶ崎作三郎と友愛会」でした。

 それぞれの講演内容は略しますが(希望者に講演レジュメをEメールで送付)、間宮事務局長の講演報告ではユニテリアン教会(後の統一基督教会、自由基督教会)から大正期・昭和前期に政界に進出したユニテリアンは7名(小山東助・永井柳太郎・星島二郎・内ヶ崎作三郎・安部磯雄・鈴木文治・河上丈太郎)で、戦後に政治家となった松岡駒吉と市川房枝を含めるとユニテリアン教会から9名が国会議員になっています。

 小さな教会から国会議員を9名も輩出するのは驚きですが、その所属政党がバラバラなのも興味深い点です。ただ、メンバーは「自由の拡張」(土屋博政慶大名誉教授・牧師)「社会問題の解決」(内ヶ崎作三郎)「ユニテリアン思想による理想社会造り」(今岡信一良ユニテリアン教会牧師)で共通していたようで、この点が講演テーマになっていました。

 講演では河上丈太郎(政治家、日本社会党委員長など)と市川房枝(婦人運動家、参議院議員など)を、ユニテリアンとしています。河上は大正3年の第1回普選に日労党から当選し、戦後は日本社会党の委員長などを務めた人物。市川房枝は友愛会・総同盟の女性書記第一号で、婦人解放運動に取り組み、戦後、参議院議員を務めています。河上と市川の二人がユニテリアンとは、興味深いことです。なお、河上丈太郎の妻は、内ヶ崎作三郎(早大教授、ユニテリアン牧師、政治家)の妻と姉妹で、河上と内ヶ崎は姻戚関係にあります。

 現在、友愛労働歴史館は企画展「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(2017.01.0606.30)を開催中です。

                                                以上

大正・昭和前期、なぜユニテリアンたちは政界をめざしたのか!

友愛労働歴史館がある友愛会館の前身は、明治27年に米国ユニテリアン協会が建設したユニテリアン教会・惟一館です。このユニテリアン教会から大正・昭和前期に、小山東助・永井柳太郎・星島二郎・内ヶ崎作三郎・安部磯雄・鈴木文治・河上丈太郎・松岡駒吉が政界進出をめざしました。

また、戦後、参議院議員となった市川房枝までを含めると、9名のユニテリアンが国会議員となっています。なぜ、ユニテリアンたちは政界をめざしたのでしょうか。

友愛労働歴史館が4月3日(月)に開催する講演会「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」では、ユニテリアンたちの政界進出の狙いを探ります。また、ユニテリアンの一人、内ヶ崎作三郎(牧師、早大教授、政治家)と友愛会(現在の連合)の関係も探っていきます。

講演会への参加を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールで yuairodorekishikan@rodokaikan.org 

 

<友愛労働歴史館・講演会>

日 時  2017年4月3日(月)14:00~16:00

場 所  友愛労働歴史館研修室(友愛会館8階)

テーマ  「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」

内 容  テーマ①「ユニテリアンの政界進出の背景を探る」 友愛労働歴史館事務局長 間宮悠紀雄

テーマ②「内ヶ崎作三郎と友愛会」 労働運動史研究者 芳賀 清明 氏

以上

 

 

メールレポート「友愛労働歴史館たより」第117号を発信しました、3月23日!

友愛労働歴史館が情報提供のためインターネット上で発信しているメールレポート「友愛労働歴史館たより」の第117号を、当館メールアドレス登録者宛へ3月23日に発信しました。

<メールレポート「友愛労働歴史館たより」第117号>

1.日本労働会館・公益事業推進委員会で当館事業報告・事業計画を確認、3月21日!

2.公開報告「全体主義と闘った男 河合栄治郎」を4月24日に開催へ!

以上

 

東京ドームの野球殿堂博物館で「日本野球の父」安部磯雄に逢おう!

 319日から春の選抜高校野球大会が、甲子園(兵庫県)で始まりました。また、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝・決勝が、アメリカで開催されます。二次リーグE1位の日本は22日、二次リーグF2位のアメリカと準決勝を闘います。アメリカは強豪ですが、日本と違いWBCでの優勝経験はありません。

 高校野球やWBCで盛り上がる日本野球界ですが、この日本野球の発展に尽くし、「日本野球の父」「学生野球の父」と呼ばれているのが早稲田大学の安部磯雄です。安部はまた、ユニテリアン教会(統一基督教会。現在の友愛会館)牧師で、後に衆議院議員となり、社会民衆党(戦後の社会党・民社党)党首などを勤めています。

 安部磯雄は明治341901)年、早稲田大学野球部の初代野球部長に就き、明治38年には同野球部を率いてアメリカ遠征を行っています。そして早稲田大学野球部が持ち帰った近代野球の技術や精神は、大学野球を通して日本全国に広がり、やがてプロ野球が誕生します。

 学生野球・日本野球の発展に尽くした安部磯雄は、没後の1959年に野球殿堂入り第一号となっています。後楽園の東京ドームにある野球殿堂博物館では、プロ野球やWBCに関する歴史を学ぶとともに、安部磯雄ら野球殿堂入りした人々に逢うことができます。

安部磯雄レリーフ・野球殿堂博物館CIMG1102_R

河北新報(宮城県)に企画展「内ヶ崎作三郎」が紹介されました、2月22日!

友愛労働歴史館の企画展「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(2017.01.06~06.30)が2月22日(水)、宮城の河北新報及び河北新報オンラインニュースで紹介されました。

河北新報の記事の見出しは「富谷出身の牧師・衆院副議長 内ヶ崎作三郎の歩み紹介」となっています。以下に河北新報オンラインニュースに掲載された紹介記事を転載いたします。

河北新報オンラインニュース「<内ヶ崎作三郎>牧師で政治家 歩み紹介」、2017.02.22img753_R

メールレポート「友愛労働歴史館たより」第116号を発信しました、2月23日!

友愛労働歴史館がインターネット上で発信しているメールレポート「友愛労働歴史館たより」の第116号を2月23日に発信しました。今回のメールレポート「友愛労働歴史館たより」の内容は、下記に通りです。

<メールレポート「友愛労働歴史館たより」第116号目次>

1.池畑英雄氏を招き第13回政治・社会運動史研究会を開く、221日!

2.常設展の一部をリニューアルしました!

3.「内ヶ崎作三郎」展が河北新報(宮城県)で紹介されました、222日!

4.「内ヶ崎作三郎」講演会を43日に開催いたします!

以上

 

講演会「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」(4月3日)のご案内!

 友愛労働歴史館は4月3日(月)午後、内ヶ崎作三郎生誕140年を記念した講演会「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」を開催いたします。

当歴史館は現在、内ヶ崎作三郎生誕140年・没後70年を記念した企画展「内ケ崎作三郎―教育者・牧師・政治家の生涯―」(2017.01.06~06.30)を開催していますが、今回の講演会はこの「内ヶ崎作三郎」展と連動したもの。講師(報告者)は労働運動史研究者の芳賀清明氏と、当館の間宮悠紀雄事務局長です。

参加を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。Eメール yuairodorekishikan@rodokaikan.org

日 時 :2017年4月3日(月)14:00~16:00

場 所 :友愛労働歴史館研修室(友愛会館8階)

テーマ :「ユニテリアン牧師・内ヶ崎作三郎と友愛会」

内 容 :報告1「ユニテリアンの政界進出の背景を探る」 友愛労働歴史館事務局長 間宮悠紀雄

報告2「内ヶ崎作三郎と友愛会」        労働運動史研究者    芳賀 清明

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常設展「日本労働運動の100年余」の一部をリニューアルしました!

 友愛労働歴史館はこの程、常設展「日本労働運動の100年余―友愛会・総同盟(戦前)を中心とする」の一部をリニューアルしました。

 常設展「日本労働運動の100年余」は201281日の新装オープン以来、第一部「労働運動前史―福澤諭吉とユニテリアン」、第二部「戦前の労働運動 1897年~1940年」、第三部「戦後の労働運動 1946年~」、第四部「友愛会、鈴木文治・松岡駒吉のメッセージ」の構成を維持し、原則、展示物の変更・入替も行わずにきました。

 しかし、オープン5年目を迎え、この程、第一部「労働運動前史―福澤諭吉とユニテリアン」と第二部「戦前の労働運動 1897年~1940年」を中心に展示物、解説パネルの一部を修正・変更いたしました。過去に当館常設展をご覧いただいた皆様も、この機会に再度のご来館、ご見学をいただければ幸いです。

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メールレポート「友愛労働歴史館たより」第115号を発信、1月26日!

友愛労働歴史館がインターネット上で情報発信を行っているメールレポート「友愛労働歴史館たより」第115号を、本26日に発信いたしました。同メールレポートの配信を希望される方は、友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。Eメール yuairodorekishikan@rodokaikan.org

<メールレポート「友愛労働歴史館たより」第115号>

1.片山哲元首相の手紙を発見しました、124日!

2.企画展「内ヶ崎作三郎」の見学ポイント、3つのなぜ!

3.「内ヶ崎作三郎」展に宮城県富谷市の若生裕俊市長からメッセージ!

4.13回政社研を221日に、企画展報告会を43日に開催します!

5.東北学院大学講演会「鈴木義男と平和憲法」が218日に開催されます!

以上

片山哲元首相の書簡を入手しました!

友愛労働歴史館はこの程、片山哲元首相の書簡を入手いたしました。片山哲氏は弁護士で、戦前の社会民衆党の結成に参加し、書記長(委員長は安部磯雄)を務めています。戦後、日本社会党の結党に参加し、1947年の片山社会党内閣で首相となります。1960年の社会党分裂では、民社党に移り最高顧問を務めています。

今回の手紙は、片山哲氏が親しい人物(日本社会党県本部長、県会議員)に宛てた1976年10月19日付のもの。友愛会結成の様子を振り返り、集まったメンバーや綱領などについて解説しており、連載の原稿と思われます。

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