友愛労働歴史館と労使関係研究協会は5月27日午後、友愛会館8階の友愛労働歴史館研修室において共催講演会「松岡駒吉、山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」を開催しました。講師は山口文象の研究者伊達美徳氏で、講演会には45名の人が参加しました。
山口文象は1936(昭和11)年、アパートメントハウス青雲荘・友愛病院(現友愛会館)を設計した当時、新進気鋭のモダニズム建築家。松岡駒吉は総同盟会長で日本労働会館理事長、山口文象に青雲荘の設計を依頼した人物です。
青雲荘・友愛病院は、1894(明治27)年にジョサイア・コンドルが設計したユニテリアン教会・惟一館(現友愛会館)に隣接して建てられた集合住宅・病院であり、労働組合が建設した日本で最初のアパート、病院とされています。
青雲荘の建築により東京・芝の地には外国人の設計による和風建築(惟一館)と、日本人設計者による洋風モダン建築が並び立つ「特異な風景」(伊達美徳氏)が出現しました。
講演会で伊達美徳氏は、パワーポイントを活用し、コンドルに言及しつつ、山口文象と松岡駒吉、青雲荘について解説を行いました(詳細はメールレポート「友愛労働歴史館たより」第81号に掲載予定)。
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