今年は賀川豊彦が友愛会に参加してから100年、これを記念し友愛労働歴史館は企画展「賀川豊彦と友愛会・総同盟」(2017.7.6~12.22)を開催しています。
賀川が友愛会に参加する切っ掛けは、彼が友愛会神戸連合会に招かれて講演を行ったことです。この事情について故隅谷三喜男(東大教授)はその著『賀川豊彦』で、「1917年9月9日夜、友愛会神戸連合会の特別公演会が、キリスト教青年会館で聴衆800名を集めて開かれた。友愛会会長鈴木文治が「米鉄禁輸事情」について講演したほか、神戸連合会主務の高山豊三や大阪連合会主務の松岡駒吉などが話をしたが、その演説者のひとりに賀川豊彦がいた。かれは「鉄と筋肉」と題して演説した。・・・これを契機に、賀川は友愛会と関係を生じ、同年10月には神戸連合会の評議員に推された。」と記述しています。
労働運動家・賀川豊彦の誕生であり、彼はその後、5年間に亘り、神戸を拠点に関西労働運動を主導することになります。彼の労働運動理論は今日、「賀川イズム」として伝えられています。
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