3月19日から春の選抜高校野球大会が、甲子園(兵庫県)で始まりました。また、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝・決勝が、アメリカで開催されます。二次リーグE組1位の日本は22日、二次リーグF組2位のアメリカと準決勝を闘います。アメリカは強豪ですが、日本と違いWBCでの優勝経験はありません。
高校野球やWBCで盛り上がる日本野球界ですが、この日本野球の発展に尽くし、「日本野球の父」「学生野球の父」と呼ばれているのが早稲田大学の安部磯雄です。安部はまた、ユニテリアン教会(統一基督教会。現在の友愛会館)牧師で、後に衆議院議員となり、社会民衆党(戦後の社会党・民社党)党首などを勤めています。
安部磯雄は明治34(1901)年、早稲田大学野球部の初代野球部長に就き、明治38年には同野球部を率いてアメリカ遠征を行っています。そして早稲田大学野球部が持ち帰った近代野球の技術や精神は、大学野球を通して日本全国に広がり、やがてプロ野球が誕生します。
学生野球・日本野球の発展に尽くした安部磯雄は、没後の1959年に野球殿堂入り第一号となっています。後楽園の東京ドームにある野球殿堂博物館では、プロ野球やWBCに関する歴史を学ぶとともに、安部磯雄ら野球殿堂入りした人々に逢うことができます。
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