友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

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渋沢栄一の手紙(大正4年6月11日付)を公開中!

渋沢栄一の手紙(大正4年6月11日付)を公開中!

2024年度から登場する新紙幣1万円札の表の図柄に渋沢栄一が決まり、いま注目が集まっています。渋沢栄一は数多くの企業を設立し、「日本の資本主義の父」と呼ばれています。

しかし、一方で友愛会・総同盟(現在の連合)とも「ゆかりの人」であり、友愛会系労働組合の歴史資料館である当歴史館には、渋沢栄一の肖像画や手紙が常設展示されています。

渋沢栄一と鈴木文治・友愛会の関係は、大正初期に米国で排日問題が起こったことにより始まります。『渋沢栄一伝記資料』(渋沢史料館)の大正4年6月1日の記述に、「是ヨリ先、アメリカ合衆国カリフォルニア州ニ排日問題起ルヤ、シドニー・エル・ギューリック等ノ請ニヨリ、米国労働大会ヘ代表ヲ派遣センガ為メ、栄一、安部磯雄・添田寿一ト謀リ、当会会長鈴木文治ヲシテ列席セシムベク尽力ス。是日当会主催全国労働大会ニ出席シ送別演説ヲナス。爾後当会並ニ鈴木文治ニ対シ絶エズ激励援助ヲ与フ。」とあります。

また、大正4年6月17日には「当会ノ鈴木文治及ビ吉松貞弥ノ両名、労働代表者トシテ渡米スルニ際シ、是日栄一、之ヲ兜町事務所ニ招キテ送別会ヲ催ス。」とあり、渋沢栄一が鈴木文治と吉松貞弥(友愛会員)のために送別会を開いたことが記述されています。

当歴史館が所蔵している渋沢栄一直筆の書簡はこの時期のもので、鈴木文治とともに米国に渡った吉松貞弥宛の送別会案内状の手紙です。なお、この書簡は吉松貞弥遺族より渋沢史料館へ寄贈されるところを、渋沢史料館のご配慮で当歴史館に寄贈されたものです。

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