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片山内閣を支えた学者兼政治家の鈴木義男司法大臣!

片山内閣を支えた学者兼政治家の鈴木義男司法大臣!

政策研究フォーラム発行の月刊誌『改革者』4月号に論文「片山哲と片山内閣を支えた人々―企画展「片山哲」から見た鈴木義男、森戸辰男、波多野鼎―」(友愛労働歴史館事務局長 間宮悠紀雄)が掲載されています。その一部(「日本国憲法と鈴木義男」)を転載いたします。

 日本国憲法と鈴木義男

 片山内閣で司法大臣を務めた鈴木義男(1894.1.171963.8.25)は、福島県白河市生まれ。第二高等学校、東京帝国大学卒業後、1924年に東北帝国大学教授になる。1931年に病気で辞職し、弁護士登録。1934年に法大教授となる。1945年に日本社会党の結成に参加。党中執、文教部長となり、憲法草案の作成に関与している。1946年の衆議院選挙で福島2区から当選し、片山内閣・芦田内閣で司法大臣・法務総裁を務めている。以後、衆議院議員に7回当選。後に専修大学教授、同学長となる。1960年の民社党結党に参加し、1961年に民社党国会議員団長。

 鈴木義男については近年、「日本国憲法第25条の生存権規定の成立に大きな役割を果たした」「平和主義に寄与した」としてNHKテレビで紹介され、またシンポジウムなどが開かれている。鈴木義男をOBに持つ東北学院大学は、憲法公布から70年の2017年に公開講演会「鈴木義男と平和憲法」(2月)と、公開シンポジウム「平和憲法と鈴木義男」(9月)を開催している。

 鈴木義男に光が当たるのは歓迎すべきこと。しかし、「平和憲法」に焦点を絞りすぎると結果として彼を矮小化することにもなりかねない。クリスチャン、弁護士、政治家として生きた鈴木義男を見つめる必要があろう。

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