友愛労働歴史館は先達者のメッセージを読み取り、再発信します!

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〒105-0014 東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階

ニュース

新企画展「松岡駒吉」準備のため6月30日~7月5日の間、友愛労働歴史館は休館します!

友愛労働歴史館は新企画展「松岡駒吉―ひとすじに労働者の利益を守った男―」(2018.7.6~12.21)の準備のため、6月30日(土)~7月5日(木)の間、休館いたします。

現在、開催中の企画展「戦後民主化のリーダー 片山哲」(2018.1.5~6.29)は、6月29日(金)で閉会いたします。ご来館、ご見学いただいた皆様に感謝申し上げます。まだ、「片山哲」展をご見学いただいていない皆様には、ぜひ期日中のご来館、ご見学をお願いいたします。

 

企画展「戦後民主化のリーダー 片山哲」は6月29日(金)で閉会します!

友愛労働歴史館は現在、企画展「戦後民主化のリーダー 片山哲」(2018.1.5~6.29)を開催していますが、今月一杯(6月29日)で閉会いたします。

 今から73年前の1945(昭和22)年9月、日本は戦争に敗れ、連合国軍最高司令部GHQの下で民主化が行われました。そして新憲法下、最初の総選挙が1947年4月に行われ、日本社会党(片山哲委員長、西尾末廣書記長)が第一党となり、片山内閣が誕生します。片山内閣を率いたのがクリスチャン、弁護士、政治家の片山哲(1887.07.281978.05.30)です。

 企画展「戦後民主化のリーダー 片山哲」では片山哲と片山内閣に光を当て、その紹介を行っています。1部では片山哲の90年の生涯を、写真や解説パネルで紹介しています。クリスチャン、弁護士、政治家として生きた片山哲は、人々の人権擁護と社会正義の実現をめざし、また平和と民主主義のために生涯を捧げました。一方で彼は唐の詩人・白楽天に傾倒し、文人宰相と呼ばれました。

 第2部では片山内閣の誕生と崩壊について、解説パネルなどで紹介しています。1947年に成立した片山連立内閣は、結果として短命に終わり、今日までその評価は必ずしも高くありません。しかし、片山内閣は積極的に民主化政策を進め、片山哲は「戦後民主化のリーダー」と呼ばれました。

 第3部では片山内閣を支えた人々を紹介しています。鈴木義男司法大臣、森戸辰男文部大臣、水谷長三郎商工大臣、米窪満亮労働大臣、波多野鼎農林大臣、西尾末廣内閣官房長官らがおり、また総同盟の松岡駒吉は衆議院議長として片山内閣を支えました。彼らを写真や解説パネルで紹介しています。

 まもなく閉会する「戦後民主化のリーダー 片山哲」展で、戦後日本の民主化をリードした片山哲を見つめ、片山内閣とそれを支えた人々について一考していただければと思います。

 

友愛労働歴史館の3つのメッセージ(友愛組合、人間性と職業能力の向上、労働組合主義)!

友愛労働歴史館は展示会活動(企画展・常設展)を中心に、①友愛会から連合までの労働運動、②友愛会・総同盟ゆかりの政党運動(社会民衆党から日本社会党・民社党)、③ユニテリアン教会・惟一館ゆかりの人々の社会運動、を顕彰する活動に取り組んでいます。

特に常設展「日本労働運動の100年余―友愛会・総同盟(戦前)を中心とする」では、「友愛労働歴史館の3つのメッセージ」を発信することを心掛けています。

そのメッセージとは、①友愛会は様々なタイプの労働組合の中で、「友愛組合」・「人格向上主義労働組合」と呼ばれるタイプの組合であること、②鈴木文治(友愛会会長)のメッセージは「人間性と職業能力の向上」(友愛会綱領第2項)であること、③松岡駒吉(総同盟会長)のメッセージは「産業人論」と「健全なる労働組合主義」であること、というものです。

梅澤昇平氏を講師に講演会「片山哲・民主化のリーダー」を開催、5月24日!

友愛労働歴史館は労使関係研究協会と共催で524日(木)14時から、当歴史館研修室において公開講演会「片山哲」を開催しました。講師は尚美学園大学名誉教授で友愛労働歴史館研究員の梅澤昇平氏、テーマは「片山哲・民主化のリーダー、現代に受け継ぐべきものは何か―片山、芦田、西尾、ケーディス―」で、講演会には事務局を含め35名が参加しました。

 梅澤氏はレジュメ(パワーポイント)のスライド1「民社(旧社民)の戦い」から講演をスター。スライド2「日本占領下」、同3「時代と人間関係(占領下)」、同4「時代と人脈(日本社会党)」と話しを進め、連合国軍の占領下に置かれていた日本の時代状況や社会党の人脈などについて解説。その後、スライド5「片山哲とは」と同6「片山の人柄・信条・闘い」で、片山哲の人物像を浮き彫りにしました。続いてスライド7「片山政権は」、同8「片山内閣の功罪」、同9「ポスト片山・芦田政権」と話しを進め、最後にスライド10「残されたもの」で「現代に受け継ぐべきもの何か」を報告・提起し、講演を終了(詳細は略)。約1時間20分の講演後に質疑応答・意見交換を行い、16時前に閉会しました。

 なお、梅澤昇平氏の講演レジュメ(パワーポイントでスライド12枚)をご希望の方は、Eメールで友愛労働歴史館まで申し込んでください。

講演会「片山哲―民主化のリーダー」のご案内、5月24日(木)14:00~

 友愛労働歴史館は5月24日(木)、歴史館研修室において公開講演会「片山哲・日本民主化のリーダー」を開催いたします。講師は尚美学園大学名誉教授の梅澤昇平氏です(写真は2016年12月の講演会)。

現在、友愛労働歴史館は企画展「戦後民主化のリーダー 片山哲」(2018.1.5~6.29)を開催中ですが、今回の講演会はこの企画展と連動させたものです。

日本は1945(昭和20)年に敗戦を迎え、連合国軍最高司令部GHQの下で民主化が行われ、日本国憲法が制定されます。この新憲法下に行われた最初の総選挙で第一党となった日本社会党が主導した連立政権が片山内閣(1947.5.24~1948.3.10)であり、それを率いたのが片山哲(1887.07.28~1978.05.30)です。

彼は戦後の混乱期、食糧危機やインフレ、労働攻勢などに直面する中、片山内閣を率いて日本の戦後の民主化のために全力を傾けます。

今回の講演会では梅澤昇平氏をお招きし、「片山哲・日本民主化のリーダー、現代に受け継ぐものは何か」というテーマで、クリスチャン、弁護士、政治家として生きた片山哲を中心にお話しをいただきます。参加希望者は友愛労働歴史館までEメールで申し込んでください。

1.と き:2018年5月24日(木)14:00~16:00

2.ところ:友愛労働歴史館・研修室(友愛会館8階)

3.テーマ:「片山哲・民主化のリーダー、現代に受け継ぐものは何か」

4.報告者:梅澤 昇平  氏 尚美学園大学名誉教授究員

5.申込み:友愛労働歴史館 Eメール yuairodorekishikan@rodokaikan.org

阿部静枝の歌集『地中』(昭和43年)出版から50年!

今日、2018年5月15日は、阿部静枝の歌集『地中』(昭和43年・短歌研究社)が発行されてから50年となります。

「ポトナム」同人として知られる歌人・阿部静枝(1899~1974)は、また当歴史館のゆかりの人であり、当館展示室には阿部静枝の肖像画が飾られています。

それは歌人・阿部静枝としてではなく、「歌人・評論家・社会運動家として、一筋の道を生きた阿部静枝」として顕彰しているのです。

昭和初期、阿部静枝は社会民衆党の婦人活動家として赤松常子(労働運動家・参議院議員)や赤松明子(吉野作造次女)らとともに、婦人解放運動に取り組んだ社会運動家として知られています。

阿部静枝は戦後、歌人として活動する一方、民社党の豊島区議としても活躍しています。社会運動家・阿部静枝に関心のある方は、一度、友愛労働歴史館をご見学ください。

ユニテリアン教会・惟一館の標語「至誠・正義・雍穆」、その意味は?

米国ユニテリアン協会が明治27年3月、東京・芝に建設したユニテリアン教会・惟一館(現・友愛会館)。その講堂に飾られていたのが標語「至誠・正義・雍穆」です。「標語」とは、「主義・主張・信条などを簡明に言い表した短い語句」(広辞苑)。それ故、惟一館のこの標語「至誠・正義・雍穆」は、ユニテリアン教会の主義であり、主張であり、信条である、大切な言葉です。

ここで「至誠」は「この上なく正しい・こと(さま)」(スーパー大辞林)とか、「この上もなく正しいこと」(広辞苑)と説明されています。また、「正義」は、「正しい道義。人が従うべき正しい道理」(スーパー大辞林)とか、「正しいすじみち。人がふみ行うべき正しい道」(広辞苑)などと解説されています。

しかし、「雍穆(ようぼく)」は、分かりにくく、難しい言葉です。普通の国語辞書には、まず記述・説明がありません。やや大きな漢和辞典に、ようやく「仲睦まじい」などと解説されています。

明治27年当時とはいえユニテリアン教会は、なぜこのような難しい言葉を掲げたのでしょうか。考えられるのは当時のユニテリアン教会の責任者、クレイ・マッコーレイ牧師にこのような言葉を教えた人物がいたのでしょう。考えられるのはユニテリアン教会献堂式に祝辞を寄せた福澤諭吉、横井時雄、久米邦武、中西牛郎の何れか、もしくは「惟一館」を揮毫した副島種臣伯爵でしょうか。一体、誰か。興味は尽きません。

労働者の祭典メーデー 5月1日!

今日51日は労働者の祭典、メーデーです。メーデーは広辞苑によれば「1886年、アメリカ労働者の8時間労働制要求の示威運動が期限」とされています。日本では1920(大正9)年5月2日(日)、友愛会・総同盟系労働組合を中心に、東京・上野公園で開催されています(写真は大正12年・大阪でのメーデー。西尾安裕氏提供)。詳しくは連合(日本労働組合総連合会)HPをご覧ください。

今年の連合第89回メーデー中央大会は4月28日(土)、東京・代々木公園で「働く者のための働き方改革」をスローガンに開かれ、約4万人(主催者発表)が参加した、とされています。なお、連合は「メーデー近代化」を掲げ、メーデーを毎年4月末土曜日に開催しています。

NHK高校講座「日本史」に記述された友愛会の意味、それは「労働者の人格承認の要求」!

 1912(大正元)年に鈴木文治らが創立した友愛会は、日本労働運動の源流とされ、現在の連合(日本労働組合総連合会)へと発展しています。

 このため友愛会は今日、多くの教科書や辞書に掲載・紹介されています。しかし、限られた字数・行数の中、事実だけの簡潔な紹介に止まることが多いようです。また、岩波書店「広辞苑」のように友愛会は、「初めは共済・修養機関の色彩が強かった」と説明されることが一般的です。しかし、このような記述・解説は、友愛会の意味や理念について誤解を招く嫌いもあります。

 このような中、NHK高校講座「日本史」(2006年)は、「37 大正期の社会」の「友愛会の結成」(同書80頁)で、以下のように記述しています。これは友愛会の意味が「労働者の人格承認の要求」にあったと喝破しており、注目される記述です。

 「明治から大正に改元された直後の1912(大正元)年81日、キリスト教の伝道にあたりながら社会問題に関心を寄せていた鈴木文治は、のちに日本の労働組合運動の中核となる友愛会をわずか15人の参会者で立ち上げた。

 当時、労働者が「一般社会」から「職工風情」と蔑まれ、「社会の最下等動物」のごとく見なされていたことに対し、労働を国家や文明を支える「神聖」なものとしたうえで、労働者自身の「相愛扶助」「識見の開発、徳性の涵養、技術の進歩」「地位の改善」によって差別と偏見を取り除いていこうとしたのである。それは、工場主や資本家に対して、同じ人間であることを認めてもらいたいという人格承認の願いでもあった。友愛会は結成から4年余で会員数が2万人に達し、人格承認の要求がいかに多くの働く人びとの心をとらえていたかがわかる。お互いに対等・平等な人間として認めあうことの大切さに、人びとは気づき始めていたのである。」NHK高校講座「日本史」(2006年)・「37 大正期の社会」・「友愛会の結成」)

 

友愛会館のツツジを楽しむ会が開かれました、4月23日~25日!

友愛労働歴史館が入居している友愛会館(旧ユニテリアン教会・惟一館)の屋上にはツツジが植栽されており、毎年、期間限定で開放されています。今年の「ツツジを楽しむ会」は、4月23日(月)~25日(水)12:10~13:10で行われました。

友愛会館屋上から都心方向を見ると屋上のツツジ越しに東京タワーや芝増上寺が見え、反対側に目を転じれば東京湾に架かるレインボーブリッジ(写真参照)などを見ることができます。